【Dubstep】今さら聞けない ダブステップ の起源と歴史【徹底解説】

Dubstep(ダブステップ)とは

ダブステップとは、1999年にロンドンで誕生したBPM140前後の音楽ジャンルでです。でも多くの場合は、本来のダブステップから派生したジャンル「Brostep(ブロ・ステップ)」を指すことがほとんどでしょう。

本来のダブステップはDub(ダブ)の要素を取り入れたディープな2stepであり、ブロ・ステップはその対を行く攻撃的なサウンドとなっています。

今回は幾つかの海外メディア、およびレーベルからの情報を元に、ダブステップの歴史について記していきます。

本来のダブステップ

Benny Ill & Kode9 – Tales From The Bass Side

ブロ・ステップ

Skrillex – Scary Monsters And Nice Sprites

ダブステップの源流

ダブステップ・サウンドが一番初めにリリースされたのは1998年。2stepレコードのB面に収録されたダブ・リミックスが最初と言われていますが、誰のなんというトラックなのかは不明です。

シーンの重要人物であるArtworkは、音楽メディアのResident Advisorにて「レゲエが好きだったBenny Ill(ベニー・イル)が、間違って作ったガラージから生まれた」と、ベニー・イルがダブステップの生みの親であると語っています。

ベニー・イルが発明したそのサウンドは、ロンドン南部のクロイドンにあるレコード・ショップBig Appleを中心に、Artwork、Hatcha、Skeam、Bengaといったアーティストたちによって広められたと言われています。

初期の作品群は、Oris Jay、El-B、Steve Gurley、Zed Biasなどの2step系プロデューサーらによって制作され、Tempa、Soulja、Road、Vehicle、Shelflife、Texture、Lifestyle、Bingoなどのダブステップレーベルがシーンを牽引。

そして2001年ごろからロンドンのクラブ「Plastic People」で開催される“Forward”というイベントで頻繁にダブステップがプレイされるようになり、2002年にはXLR8Rなどの音楽メディアで特集され「ダブステップ」というジャンルが定着したとされています。

Brostep(ブロステップ)とは

ブロ・ステップとは、激しさを帯びたダブステップから派生した音楽ジャンルで、2010年にデビューしたアメリカのプロデューサーSkrillex(スクリレックス)が、2011年にヒットしたことでブロ・ステップを普及させたと言われています。

Foreign Beggars feat Skrillex – ‘Still Gettin It’

ちなみに「Bro」とはBrother(ブラザー)の略語で「ダブステップの兄弟」という意味だそうです。

音の特良としては低音域のサブベースを強調する従来のダブステップとは異なり、ブロ・ステップでは中音域をWobble Bass(ワブル・ベース)で荒々しく強調し、ボイスサンプルなどを細かくカットアップした強烈なポップ・サウンドとなっています。

ブロ・ステップは、中音域で作業する傾向があるイギリスのプロデューサーRusko(ラスコ)らに影響・インスピレーションを受けて発生したようで、ラスコはBBCの番組で「Brostepは私のせいです」と発言していました。

Rusko – Woo Boost

ダブステップ好きはブロステップ嫌いが多い?

ちなみに純粋なダブステップを好む者ほど、ブロステップを「mid-range cack(くだらない中音域)」などと冗談で言ったりするほどブロステップを嫌う傾向にあるようです。

海外のあるブログでは「地下のアンダーグラウンドから、野外のオーバーグラウンドへと移動したため、ディープなサブベースがヘヴィーなエレキギターとほぼ同じ機能をする歪んだリフに置き換えられた」と語られていましたが、これが全てでしょう。

つまり、ダブステップとブロステップは性質が真逆なので、ダブステップ好きほどブロステップの性質を受け付けることが出来ないのかもしれません。

まとめ

ダブステップは1998年に2ステップから派生したジャンルで、スクリレックスは本来のダブステップと真逆を行くブロステップというジャンルのアーティストであることをお伝えしました。

今ではブロステップの作り方がたくさん公開されているので、機会があれば是非つくってみてください。攻撃的になれて楽しいですよ!