【Bass House】ベースハウスとは。起源と歴史を辿る【徹底解説】

Bsaa House(ベースハウス)とは

Bsaa House(ベースハウス)とは、ダブステップとハウスを融合させた音楽、もしくはそれに類似・酷似した音楽を指したハウスのサブジャンルである。

起源や歴史については諸説あり、ここではベースハウス・シーンのアーティストのインタビューや、複数の信頼の置ける音楽レーベル/メディアの記事中から拾い集めた情報を元に説明していく。

ベースハウスとはハウスとダブステップの間の子だ」と語るのは、シーンのキーマンであるValentino Khan(バレンチーノ・カーン)。

この意見にはEphwurd(エフワード)をはじめとした多くのミュージシャンが賛同している一方「トラップやブレイクビーツなどの様々なジャンルのDNAも混ざっているので一概には言えない」と加える者も多い。

音の特徴としてはダブステップの「ワブルベース」を由来として作られたベースラインと、近年のベースミュージックに見られる展開の早さである。BPMは125~130、尺は3分~4分が多く、DJでは他のジャンルを織り交ぜ1分単位で次々とミックスしていくスタイルが主流だ。

ハウブリッドサウンド時代の賜物ということもあり、ハウス×ダブステップを基調としながらも様々なジャンルが融合されている。

発祥地

発祥地は未だはっきりと判明していないが、濃厚なのはイギリス説とアメリカ説だ。

このジャンルの先駆者の多くはアメリカ人だが、大手レーベルのUKFが特集した記事では「ベースハウスの基礎を築いたのは、ベースメントジャックス、Jack Beats、Switchらといったイギリス人アーティスト」と見解を示している。

さらに初期にベースハウスの人気レーベル「Night Bass」を創設したAC Slater(ACスレーター)も「最初にベースハウスという単語を聞いたのはイギリスのイングランド」だと公言している。

確かに私も初めてベースハウスを聴いた時に頭をよぎったのはベースメントジャックスだった。それほどJauzや、Ephwurd、AC Slaterらシーンの先駆者の多くが、ベースメントジャックスや、Jack Beats、Switch、ZincらといったUKハウスやUKベースに影響を受けているのだろう。

ダブステップも元々はUKのロンドンが発祥地であることから、ベースハウスはアメリカ人アーティストが広めたが、生まれはイギリスであると推測できる。しかし決定打となる情報がないため発祥地については推測の域を出ない

2014年〜2015年
ベースハウスの誕生と確立

現在ベースハウスの初期作品として位置づけられているのは、Diplo率いるアメリカの名門「Mad Decent」から2014年11月にJauzがリリースした“Feel The Volume”だ。

翌年の2015年7月にはオランダの名門「SPINNIN’ RECORDS」からJauzEphwurd“Rock The Party”をリリース。完成前はトラップだったというこのトラックを完成させた時、Jauzは「今までにない新しい音楽ができたと感じた」とコメントしている。

それとほぼ同時期にAC Slaterが自身のレーベル「Night Bass」から、DJ QやTaiki Nulightのトラックを収録した第一弾コンピレーションEP“This is Night Bass”を発表。

すぐにこれらの音楽は「ベースハウス」としてカテゴライズされ、アメリカのベースミュージック界隈を中心に広まっていく。

2016〜2019年
大型フェスでも人気のジャンルに

2016年にはValentino Khanがスクリレックスの「OWSLA」から“Deep Down Low”をリリース。DJがこぞってプレイし、YouTubeでは9,000万回を超える特大ヒットとなった。

Valentino KhanやJauzがヒットを飛ばし、ベースハウスはフェス系のEDMやベースミュージックDJ達の間でパワープレイされ、DiploやスクリレックスなどUSベースミュージック・シーンの大物アーティスト達もベースハウス作品をリリース

アフロジャックやスティーブ・アオキといったEDM勢も作品のリミックスにベースハウス・バージョンを加えるようになり、今やベースハウスは、EDM、トラップ、ダブステップ、フューチャーハウス、ビッグルーム、エレクトロ、テックハウス、ハードスタイルに並ぶ人気ジャンルの1つだ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ベースハウスの親と誕生日は明確でないものの、2014年にその存在が確認され、2016年から急速に広まって現在に至ることを簡単にまとめました。

ベースハウスはEDMなどの4つ打ち、そしてダブステップなどのベースミュージックとの親和性がかなり高く、DJがジャンルを横断する際の繋ぎ役としても非常に優秀です。

アンダーグラウンド寄りのベースハウスも存在するので、是非お気に入りのベースハウスを見つけて乱舞してください。

ベースハウスの人気トラック一覧