鎮座ドープネス、漢 aka gami の大麻所持逮捕で分かるヒップホップシーンのマリファナ事情【初心者向け】

※日本のヒップホップ・シーン初心者向けの記事です。

日本のラッパーシーンを牽引する『鎮座ドープネス』が、2019年11月3日に大麻所持で現行犯逮捕されたことが判明した。

しかし、本来であれば衝撃的なスクープのハズなのに、ファンらは鎮座ドープネスの逮捕ではなく、本名が「矢野秀介」であった事実の方に衝撃を受けている。

キマってるのは知っている

ピエール瀧や沢尻エリカなど、著名人の薬物仕様による逮捕のニュースが流れる度に人々は驚愕するのに、なぜ、鎮座ドープネスの大麻所持にこれほどまでに驚かないのだろうか。

これは大麻が「コカインやMDMAなどの危険な薬物ではないから」というのも少し関係しているが、それ以上に鎮座ドープネスのファンは彼(彼ら)が大麻をやっていることは「知っていた・気づいていた」からだ。

鎮座ドープネスが「大麻吸ってます」と公言していた訳ではないが、ほぼ公言しているに近いセリフを過去にラップしているし、目がとろけて幸せそうな表情をしている時や、暗い会場でなぜかグラサンをしている時なんかは「ああ、これ、吸ってるな」と、その界隈の人は思っていたのではないだろうか。

これは鎮座ドープネスに限らずラップ・シーン(特にフリースタイル)に多く見られる。「赤目」「ブリブリ」「煙」「一服」「緑」と言ったワードがラップで使われる場合、大麻を指していることがほとんどだ。

なので、ファンの多くは「捕まってもなんらおかしくない」という感覚だったのではないだろうか。

大麻の普及率

長くクラブ・シーンに関係している私から見て、ヒップホップ・シーンに大麻は欠かせない存在と言ってもいいほど大きな影響を与え続けている。

私の過去の経験上では、クラブでラップをしている人の90%くらいは大麻経験者だ。逆に、クラブに遊びに来た客だと大麻使用者は割合はグッと減るだろう。(東京、大阪、沖縄で生活しての感想)

だが、コカインなどの危険度の高い薬物はほぼ普及していない。むしろヒップホップシーンで薬物は「高い中毒性」「極めて有害」「五感への刺激が少ない」と言った理由から嫌われている場合が多いように感じる。

ちなみに、コカインなどの薬物が人気のジャンルは、BPM(テンポ)の速い「トランス」や「ハードスタイル」など。コカインなどの薬物は摂取すると心臓の鼓動が速くなり、頭が冴え、肉体的にも精神的にも疲れにくくなるのでBPMの速い音楽と親和性が高いとされる。アメリカでは仕事のパフォーマンスを上げる為に使用する人も多い。

一方で大麻は五感を刺激し、音楽の良さや食べ物の旨さを感じる感度が飛躍的に上昇したり、楽器や絵を描くセンスが向上したり、とてもリラックスするので、日本ではヒップホップやディープハウスなどの音楽文化圏で人気があるように感じる。

まとめ

と言うことで、鎮座ドープネスを皮切りに大麻の取り締まりが強化されるかもしれないので、特にヒップホップ周りの方々はくれぐれも注意し、これからヒップホップ文化に足を踏み入れる人たちは色々と気をつけて欲しい。

※あくまで著者の経験を元にした記事です。

【追記】漢 aka GAMI 大麻所持で逮捕

【2020年5月7日追記】
フリースタイルダンジョンでも人気を博していた『漢 aka GAMI』も5月2日、東京新宿区内で乾燥大麻を所持したとして、大麻取締法違反の疑いで警視庁戸塚署にて現行犯逮捕された。

本人は取り調べに対し「身に覚えがない」といった供述をしている。

漢 aka GAMI氏は、自身の楽曲で「3度のメシよりも札束とバッズの香り」とリリックしているくらいのストレートなラッパー。なのでファンらも今回の逮捕には「そろそろかと思ってた」など、ライトなコメントを寄せている。